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 おくりもの専門学園
 


 
  
  私は前から可愛いリボンが好きで、のし紙をかけたうえで包装し、さらにその上にリボンをかけていました。ところが、友人から「おかしいのでは?」といわれました。どうしてでしょうか。
    
  リボンは本来女性の頭髪を結う場合や女性の衣服の装飾として使われていたもので、現在でも「女性」の象徴として使われることがあります。「ピンクリボン」をご存じですか。これは乳がんの早期発見・早期診療の大切さを伝えるシンボルマークです。また、有名な「黄色いリボン」は、現在、海外に派遣されている自衛隊の隊員の無事帰還を祈る運動のシンボルとして使われています。これは日本だけではなく、西洋では黄色が「身を守る色」とされ、黄色いリボンは「愛する人の無事帰還を祈るシンボル」とされてきました。『幸福の黄色いハンカチ』という名作映画がありましたが、この映画のハンカチにも同じような意味があります。
リボンはギリシャ・ローマ時代から西洋では広く用いられ、現代では贈答品のラッピングとしても愛用されています。しかし、本来は西洋のもので、日本に入ってきたのは明治以降だそうです。
これに対して、「のし」は日本古来の風習で、『日本書紀』にも鮑を贈る記述があるそうです。つまり、のし紙は和風、リボンは洋風のラッピング様式だと考えればいいでしょう。ですから、のし紙の上にリボンをかけるのは、二重の包装になってしまいます。特に非礼ということではありませんが、のし紙とリボンは使い分けるようにしたらどうでしょうか。
 


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