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  贈答品を手渡す時、「粗品」と表書きし、「粗品ですが…」と挨拶するのは失礼なことなのでしょうか。本来、粗品とはどういう意味で、正式にはどんな場合に用いるのでしょうか。
    
  粗品というのは相手方にものを贈る時、贈る品物についてへりくだった、謙譲の意味を表す言葉です。「つまらないものですが…」といって手渡すこともあります。本来、粗品とは粗末なもの、という意味ですから、粗末なものを贈り物にするのはおかしなことです。しかし日本では、贈られた方が「本当に粗末なものをもらった」と思うことはありません。謙譲の意味で使われる言葉だということが理解されているからです。粗品という言葉は、日本人の奥ゆかしさの表現ともいえます。
粗品が本来の「粗末なもの」という意味に近い感覚で使われている場合もあります。それは来店や商品の購入などのお礼として、あまり高価ではない品物、例えばボールペン、洗剤、ティッシュペーパー、タオルなどをお客様に無料で提供する場合です。最近、粗品という言葉は、贈り物の謙譲の表現というよりは、むしろ商用目的のお礼の品として使われることが多くなりました。
商用目的かどうかは別にして、簡単でちょっとした品物をお礼で差し上げる場合は、粗品と表現しても良いのではないでしょうか。しかし、3千円を超えるような品物や大切な記念品を贈答する場合の表書きには、粗品という表現は使わず、「記念品」や「ご挨拶」と表記されるといいでしょう。ただ、金額や品物に拘らず、「お詫びの品」という場合には、粗品とする方が無難だというマナー書もあります。
 


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